ジャパンタイムズ 出版
『英語復文勉強法』
『英語復文勉強法』
これだけ
英語復文とは
  • 1英文を日本語に訳して答え合わせをする
  • 2日本語訳を見て元の英文を復元して、答え合わせをする

はじめてでも「使える英語」が身につく!

『英語復文勉強法』

田中健一 著
定価:本体1500円(税別)
ISBN:978-4-7890-1811-1

本書の2大特長
1シンプルで効果絶大な王道独学術が身につく!
英語復文は英文を日本語に訳し、その日本語訳から元の英文を復元するだけのシンプルな方法です。英文とその和訳、そして紙とペンがあれば誰でもどこでも始められます。シンプルな方法ながら、英文が丸ごと頭に入り、英語の基本ルールが身につきます。
2英文法の必須80項目と重要1,500語が身につく!
英語力の基礎・土台を固めるのに必要十分な文法項目80と約1,500の頻出単語が完璧にマスターできます。
「書く」ことで違いが出る!
英語の土台を「復文」で養おう

「英文を日本語に訳して答え合わせをする」「日本語訳を見て元の英文を復元する」。ただこれだけのステップを踏む「復文」という学習法で、なぜ飛躍的に英語力が伸びるのか、『英語復文勉強法』の著者である駿台予備学校英語科講師の田中健一先生とThe Japan Times Alphaの高橋敏之編集長が、「復文」のもたらす効果について語り合った。

  • 田中健一
    駿台予備学校英語科講師田中健一
  • 高橋敏之
    The Japan Times Alpha 編集長高橋敏之
「わかったつもり」だったことに気づく
高橋
「復文」という学習法には、和訳をしてからそれを英語に復元することで、英語の文の構造を正確に把握できるようになる効果がありますね。学習者は普段、「読んでわかったつもり」になってしまい、実は文法的構造をきちんと理解できていないことがあると思います。
田中
英語の訳を見ただけで、答えがわかったと思ってしまうんですね。自分で訳を書き、また英語にすることで、自分が何を理解できていなかったか、明確に把握できるようになります。
高橋
The Japan Times Alphaの記事を読むには、英文の「型」が頭に入っていることが大切だと思うんです。パッと見て、「これはあの文の型だ」と気づく力です。復文によって、この「型」を身につけることができると感じました。
田中
私自身は、中学2年生のときに通い始めた塾で初めてこの「復文」に触れました。英語は苦手科目だったのが、ほとんど満点を取れるようになり、古文や漢文など他の教科にも応用しました。自分で英語を教えるようになってからは、授業に採用すると同時にツイッターなどでこの学習法を広め、「模試の点数が大幅に上がった」といったコメントをもらっています。
間違いをそのままにしておかない
高橋
紙とペンを用意して、「自分で書く」ところが大切ですね。やはり書かないと身に付かないことは多いと思います。
田中
復文用のノートを1冊用意するといいでしょう。答え合わせの結果を書き込んでおくと、後から見直したときに、自分がどこでよく間違えるかがわかります。逆に、うまくできていると、それが自分の英語力への自信につながります。
高橋
社会に出ると、紙に文字を書く機会が非常に少なくなります。書くことで学校時代の勉強を懐かしく思い出すと同時に、書いてこそ実際に自分のものになるとわかるのではないでしょうか。
田中
実は、復文を実践している人からは、「楽しい」という声がとても多いのです。書いて答え合わせをするという行為が楽しい。しかも、今まであやふやに覚えていたことがスッキリ理解できるから、さらに楽しくなってくる。
高橋
英語をやり直している社会人の方々に、チャレンジしてほしいですね。英語を理解するための「土台」が養われて、長めの英文を読むのにも役立つと思います。
田中
復文は英語理解の土台であることから、リスニングやスピーキングも含め、4技能全ての向上に役立ちます。復文と音を聞くという学習を並行して行うといいのではないでしょうか。最近、会話偏重の学習により、英語を間違った文法のまま覚えてしまっている人がいるようです。書きっ放し、話しっ放しにせず、後から答え合わせをすることで、自分の間違いに気づくことができます。
高橋
間違いを恐れてはいけない。でも、間違ったままにしておいてはいけない。復文という学習法によって、自分の英語を振り返る機会を持ってほしいですね。
越前敏弥先生、推薦のことば
越前敏弥先生
「一生もの」の語学力を身につけたければ、 復文がいちばん。

翻訳家。ダン・ブラウン作品、エラリー・クイーン作品など著名翻訳多数

「復文」とは、英文を日本文に訳し、それをまた英文に訳すこと。手抜きせずにつづければ、まちがいなく本物の語学力がつきます。五感を総動員して、脳のいろんな部分を刺激するからでしょう。そうやって習得したものは、末端の枝葉ではなく、太い幹として体にしっかり残ります。

わたしは大学時代にフランス語の教科書を1冊まるごと「復文」しました。英語の翻訳者なので、フランス語に接する機会はほとんどありませんが、40年ほど経ったいまでも、少し辞書を引けばかなり難しいフランス語の文章も読めます。当時の勉強法が正しかった証拠です。

復文はどんな素材を使ってもできますが、この本では最も効率的に英語の構文を体得できる例文が厳選され、わかりやすい解説がついています。意欲のある人は参考例文まで覚えてください。中学生から社会人まで、本気で英語をものにしたいすべての人にお勧めします。

読書猿氏、推薦のことば

私が復文と出会ったのは、関口存男を通じてです。この「不世出の語学の天才」は、習い始めて1年でアテネ・フランセでフランス語を教える様になったような人ですが(その半年後にはラテン語まで教えることに。専門はドイツ語です)、この時関口が使った学習法がほかならぬ「復文」でした。

「復文」はなぜ最強なのか。それは、自分が慣れ親しんでいる言語と、いま学ぼうとしている言語が、どこがどう違うのか、そして自分がどの程度その違いに気づき扱えているか(いないか)が細部にわたってノートの上に残り明確になるからです。

さて、関口存男が書いたいちばんやさしい本に『関口・初等ドイツ語講座』という、天才のくせに我々凡人がどこでつまずくか、そして嫌になるかを熟知した語学書があります。解説もわかりやすく(適度に詳しくなく)面白いのですが、この本の肝は例文です。

習い始めで使えるのは限られた単語と文法事項なのに、どれも読んで楽しい。そして習得すべき単語と文法が残らず織り込まれていて、繰り返すうちに染み込むように身につくようにできている。

私の中では、この特徴はつぎのことと繋がります。

英語についての対談でDainさんとお話した時に、おすすめ本に田中健一先生の『英文法基礎10題ドリル』を挙げたのですが、こう紹介した覚えがあります。

この本の著者は、英語を学ぶ中高生がどこでつまずくか、そしてどこで嫌になるかを熟知している。だから間違いそうなポイントを最低限に抑えながら、本当に細かくステップアップできるようにアレンジしてあるんです、と。

というようなことを詰め込んで、あの帯のコメントとなりました。

実際、ゲラを読ませていただいて、「復文」×田中健一先生という組合せは想像以上でした。多くの人が手にとっていただけますように。

本書の学習ステップ
Step 1
問題 [英➡日]

基本例文・発展例文を日本語に訳してください。紙とペンを用意して答案を書き出してください。頭の中だけで済まそうとしてはいけません。

Step 2
解答と解説

Step 1でつくった自分の訳とStep 2の[和訳]を比べます。間違いがあれば赤で修正しましょう。

Step 3
問題[日➡英]

訳例から元の英文を復元します。ここでも、頭の中だけで済ませるのではなく、手を抜かずに紙に書き出してください。

Step 4
解答

基本例文・発展例文の再掲とワンポイント解説です。正しく復元できているか答え合わせをしてください。

復文を実践した先輩の声(本書より)

復文をすると自分の理解の甘いところがすぐに分かります。何より脳みそをフル回転している感じがしており、大変ですがやりきったあとの爽快感は格別です。

復文を始めて半年くらいですが、作文の時にもちろん有効でしたが、何より英文を読むスピードが格段に上がったような気がします!

復文の効果は計り知れない。あれ? リスニングが前より聞き取りやすい。ライティングも以前よりスラスラ出てくる。英会話も以前よりよく褒められるようになった。あれ? 何か学習法変えたっけ。あ、復文。

初めはピンと来なかった。半信半疑でやってみた。気付いたら楽しくなってきて、模試の点数が大幅に上がった。

参考書をただ読んでいると眠くなってしまうけど、出てきた例文で復文をするようにしてからは寝落ちしなくなった。

 質問箱

復文に関するご質問に著者本人がお答えします。

抽選で30名様
ジャパンタイムズ出版特製ボールペンをプレゼントします。

質問の募集受付:
2022年5月31日まで
『英語復文勉強法』

はじめてでも「使える英語」が身につく!

『英語復文勉強法』

田中健一 著
定価:本体1500円(税別)
ISBN:978-4-7890-1811-1

Tanaka Kenichi

駿台予備学校英語科講師。大阪大学文学部(西洋史学)卒業。
名古屋大学文学部(言語学)中退。著書に『英文法基礎10題ドリル』
『英文法入門10題ドリル』『英文読解入門10題ドリル』(いずれも駿台文庫)がある。